「花鳥風月」とは、自然の美しい風物のこと。または、それを重んじる美意識のことを言います。
大量の情報にあふれ、あらゆることにおいて効率性が求められる現代。そこで生きる人々もまた、常に情報に溺れながら、忙しない毎日を過ごしていると思います。しかし本来の日本には「人と自然との調和」はもちろん、「敬意や真心を持って他者と接し、手間ひまをかけて相手をもてなす」日本人が持つ古き良き心「和の精神」がありました。この心が、現代においては忘れ去られているようでなりません。
銀座もちふじでは、「ほんのひととき」だけでも時代の流れと忙しい日常から離れ、木材や和紙を用いたホッとできる店舗空間で、日本人ならではのもてなしの心を感じていただきたい。そして自然の恵みを食すという意味においての「自然との調和=花鳥風月」を、お食事の時間を通じてご提供したいと考えております。
おいしいものを通じて、皆さまの笑顔に貢献したい。わたしたちが大切にしているのは、おいしさへのこだわりです。
つきたてのおもちをお客さま一人ひとりのお好みに合わせてカスタマイズ。
旬の食材に、鰹節と昆布で毎日しっかり引いたおだしで、本格的なお雑煮を銀座の真ん中でお召し上がりいただけます。
餅は餅屋に。当たり前のことですが、おもちはつきたてが一番です。つきたての柔らかさを保つことのできる、できあがりから「3時間以内」にこだわってご提供いたします。また、地域によってことなるもち米も、吟味のうえで上質なものを使用しています。
極薄0.01ミリに本鰹節を削り、30分以内に昆布だしと合わせる究極のだし汁。昆布だしは、利尻昆布を一晩お水につけることで、うまみを最大限に引き出します。こだわり抜いた至極の味を、多くの方にご賞味いただきたいと思います。
お雑煮において脇役になりがちな野菜や魚介類。これらの食材も主役であるおもちと同等と考え、特に「旬=季節」を大切にしながら厳選しています。生産者の声を交えながらご提供することで、想いとともに味わっていただきます。
伝統的な日本の家庭料理であるお雑煮。地域や家庭によって、使われる食材や味はさまざまです。
その土地ならではの気候風土、文化や歴史を感じることのできるお雑煮を通じ、東京にいながらにして日本各地を旅しているような、
または故郷へ帰ったときの懐かしさを感じるような時間をご提供したいと考えています。
日本全国のさまざまな地域で生産される食材の数々。各地域それぞれの環境や食文化といった、特色を踏まえた上での食材の活かし方やメニュー開発など、日本各地の生産者の皆さまとのコラボレーションを目指しています。
さまざまな説がありますが、平安時代の宴は日本酒と共にお雑煮を楽しむとあり、おもちをつくことで五穀豊穣を祈ったとされています。現代においても豊かな実りへの想いは変わりません。お雑煮で一杯いかがでしょうか。
毎月ごとに、スタッフの地元やオススメのお雑煮を、月替わりメニューとしてご提供いたします。地域によって、家族によって、違いのあるお雑煮。多彩なお雑煮をご紹介することで、あらためてお餅やお雑煮に興味を持っていただけたらと思います。
銀座もちふじでは、環境に配慮した店舗運営を行っています。
メニュー開発の段階から極力フードロスを減らすことを重視しており、生ごみの処理は自社内で行えるシステムを導入。
小さなお店の小さな力ではありますが、地球環境を少しでも守るために、そしてよりよい未来につなげるために尽力して参ります。
「つきたてのおもち」へのこだわりと切り離すことのできないフードロス問題。つきたてから一定の時間を過ぎてしまったおもちなどは、揚げもちにするなど、おししさへのこだわりは捨てずに食材のロスを減らします。
寿司屋も運営している弊社では、毎日炊くシャリの余りを「いなりずし」にしてご提供しています。(夏季は販売中止)
また、さかなの端材などは炊き込みご飯にするなど、工夫によってロスの削減に努めています。
日本国内におけるごみの最終処分場の寿命はあと20年と言われています。ごみ問題は、飲食店事業者が責任を持って取り組むべき問題です。弊社では、店舗から出た生ごみはすべてお店で処理をして事業系ごみにしないなど、小さな取り組みで未来に貢献しています。